新日本製鉄の三村明夫社長は3日、中国の鉄鋼最大手、宝鋼集団から業務提携の拡充や株式持ち合いによる資本提携の要請を受けたことを明らかにした。
三村社長は「双方にメリットが出る施策を講じることができるなら、株式の持ち合いはあり得る」との認識を示したうえで、具体策については「検討していく。最終的にどうするかは決めていない」と話した。
また、「株式を持ち合うのであれば、上場を果たしてもらってからだ」と述べ、資本提携の前提として宝鋼の株式上場を挙げた。
鉄鋼業界では世界最大手のアルセロール・ミタルの買収攻勢で再編が加速。世界2位の新日鉄は、すでに世界3位の韓ポスコとの提携強化を発表しており、これに世界5位の宝鋼が加わることで、アルセロール・ミタルの対抗軸になることが期待される。
新日鉄は、上海市で宝鋼などと自動車用鋼板を合弁生産しているが、これについては「中国での自動車用の需要は増加傾向にある。今回の要請とは別に、能力の増強は必要だ」と強調した。