ものづくりの担い手育む 鉄連が「たたら製鉄」体験学習会

ものづくりの重要性とおもしろさを理解してもらおうと、日本鉄鋼連盟と日本科学技術振興財団は3日、東京都千代田区の科学技術館・屋外特設会場に、小学生の親子17組34人を招き、日本古来の鉄づくりである「たたら製鉄」の体験学習会を開いた。参加した親子は初冬の一日を、小型炉づくりや砂鉄、木炭の運搬、最高で1500度にも達する火と熱との格闘で過ごした。

 この日は、安倍晋三首相が視察に訪れるサプライズもあり、首相は子供たちと握手をしたり、記念撮影するなど労をねぎらった。かつて神戸製鋼所に勤務した経験を持つ首相は「子供たちにとっても、鉄ができるまでが分かったんじゃないかな。ものづくりの喜びを感じたのではないでしょうか」と視察の感想を述べた。

 また、会場には鉄鋼業界の首脳も顔をみせた。世界的な需要増で好況に沸く同業界だが、新日本製鉄の三村明夫社長は「鉄のことは一般にあまり知られていない。業界は危機意識を持っている」と話し、日新製鋼の小野俊彦会長も「今は好況だが、鉄冷えなどといわれる不況の時代が長かったせいか、産業として人気がない。関心を持ってもらえるようにしなければ」と、絶好のPR機会となる体験学習会の重要性をアピールしていた。

                  ◇

【用語解説】たたら製鉄

 日本古来の製鉄法。現代の製鉄所での高炉法が2000度以上の高温で行われるのに対し、最高1500度程度の熱で製鉄する。木炭と砂鉄を炉に交互に投入して火入れをし、炉内に送風することで高温環境をつくる。産み出された鉄は不純物が極めて少ない。熱処理後に研磨作業などを経て作り出される日本刀の美しさは、この製鉄法ならではとされる。

住宅ローン減税の減税額の目減り救済措置

株式投資ニュース

新日本製鉄(三村明夫)が宝鋼集団から株式持ち合いによる資本提携の要請を受ける

Track Back URL: