旭化成グループの旭化成せんい(大阪市北区)は三陽商会(東京都新宿区)と連携し、三陽商会の代表的な男性向けスーツブランドにキュプラ製最高級裏地「AZURE(アズール)」を供給する。
この裏地を採用したスーツの仕立て注文は、三陽商会のブランドコーナーがある全国約100店の百貨店で2月1日から3月末まで受け付ける。
キュプラは、コットンリンター(綿花の種子を包むうぶ毛状の短繊維)と呼ばれる原料を用いた100%天然素材。また、「アズール」は生地表面に凹凸感を出すなどの工夫により、従来品に比べて発汗時の肌へのべたつきを抑え、衣服内をより快適に保つ特徴を持つ。紫、空色など20色をラインアップしている。裏地としての価格は従来品に比べ3割程度高い最高級品となる。
「アズール」の供給対象は、三陽商会のスーツブランド「ポール・スチュアート」「アレグリ」「フランコ・プリンツィバァリー」のオーダーメード用となっている。
旭化成せんいの高井秀文取締役は「アズールの三陽商会以外への供給は、1年後以降となる」とし、当初、独占的に供給していく方針を示した。
三陽商会は、オーダースーツの価格を従来と同等に抑え、拡販を図る方針で、「オーダー品で5~10%の増販を目指したい」としている。
スーツの価格は「ポール・スチュアート」が7万9000円程度、「アレグリ」が7万6000円程度、「フランコ・プリンツィバァリー」が8万9000円程度。これに5000~2万円程度の仕立て代が加わる。