がんなど高精度診断 浜松ホトニクス、新装置を開発

浜松ホトニクスは25日、がん細胞やリンパ腫などを高精度で観察・診断できる新装置を開発したと発表した。がん細胞などをデジタル画像に変換する「病理スライドスキャナ(NDP)」にフォーカス機能を付けたもので、従来のNDPに比べ9倍の詳細データが得られる。がんなどの病理観察や診断を進化させる装置として、医療分野での普及が期待される。

 同社は、処理速度の問題などから、新装置を医学生の教育用として3月から販売する。価格は1500万円。今後、医療分野などへの販売を目指し、処理能力の向上を図りたい考えだ。

 NDPは、組織切片をはりつけた病理スライドを1枚ずつ自動搬送して読み込み、約19億画素のデジタルスライドに変換し、約5分でサーバーに取り込む。最大で約76億画素のデジタルデータへの変換が可能で、浜松ホトニクスは05年4月から販売している。

 新装置はNDPにフォーカス機能を付加し、デジタルデータ化された細胞や組織の厚さを0・5~5マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートルの範囲で9段階に細分化できる。これにより、NDPの標準モードに比べて9倍の詳細データが得られるという。

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