日本興亜社長に兵頭氏 松沢社長、不払い問題で“引責”

日本興亜損害保険は12日、松沢建社長(68)が4月1日付で代表権のない会長に退き、後任に兵頭誠副社長(61)を昇格する人事を発表した。松沢社長の在任期間が日本興亜損保で6年、合併前の旧日本火災海上保険と合わせて9年近くに及ぶことを交代理由に挙げた。しかし、同社を含む損保各社は保険金の不払いが大量に発覚し、金融庁から行政処分を受けるのが必至の情勢になっており、事実上の引責辞任との見方が有力だ。

 松沢社長、兵頭副社長は同日記者会見し、松沢社長は「合併した日本興亜の社長になって丸6年。ひとつの大きな節目を迎え、(人心の)一新を図りたい」と述べ、引責辞任との見方を否定した。

 ただ、保険金の不払い問題については「責任を痛感している。再発防止に最善を尽くす」と述べるとともに、今後、金融庁から行政処分を受けた場合、会長職も辞任する意向も表明した。

 新社長になる兵頭副社長は「入社以来、全国各地で営業を担当した経験を生かし、保険金不払い問題で失った信頼を早く回復して軌道に乗せたい」と抱負を述べた。

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【プロフィル】兵頭誠

 ひょうどう・まこと 神奈川県立翠嵐(すいらん)高校卒、早大政経卒。1967年日本火災海上保険(現日本興亜火災保険)入社、2002年常務執行役員、04年専務執行役員、05年副社長執行役員。61歳。神奈川県出身。

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