ソニー生命保険は25日、オランダの保険グループ、エイゴン(本社・ハーグ市)と折半出資で、個人年金保険を開発・販売する生保子会社を設立することで基本合意したと発表した。個人年金保険は、銀行の窓口を通じた販売(窓販)により市場が拡大している。ソニー生命は直販の営業職員を通じ、終身保険など保障性商品を中心に販売してきたが、新会社設立で銀行窓販に参入し、高成長が見込まれる貯蓄性商品である個人年金保険を本格販売する。
新会社の資本金は約200億円の予定で、社長はソニー生命、副社長はエイゴンからそれぞれ出す見通し。年内に設立し、2008年1~3月中の営業開始を目指している。エイゴンが日本で生保事業を展開するのは初めて。
ソニー生命の個人年金の保有契約数は保有契約数全体の1%未満(約3万2000件)にとどまり、ほとんどが死亡保障など保障性商品が占めている。
団塊世代の大量退職が迫り、退職金の受け皿として銀行窓販を通じた個人年金保険が飛躍的に伸びていることから参入を検討。資本提携を模索したことのあるエイゴンが米国で個人年金保険の販売や開発ノウハウがあることに着目し、合弁会社設立を決めた。
当初は変額年金保険が中心となるが、エイゴンの保険商品を日本に持ち込むことも検討している。年金保険は銀行窓販だけでなく営業職員も販売する。
専門子会社の設立は商品開発のスピードを早めることが狙いで、すでに第一生命保険と富国生命保険が専門子会社設立の準備をしている。今年12月には銀行窓販で保険商品の全面解禁が予定されており、今後も専門子会社を立ち上げる生保が続きそうだ。