債券の業者間取引仲介で最大手の日本相互証券(東京都中央区、伊藤達男社長)は、情報提供を強化する一環として2月から機関投資家向けに、物価連動国債の利回りなどから算出した期待インフレ率(BEI)情報を提供する。期待インフレ率情報は取引時の水準を計測するだけでなく、市場が推定する期待インフレ率の情報を含んでいることから、機関投資家のニーズが高い。
物価連動国債は消費者物価指数の変動によって元本が増減する国債で、期待インフレ率は利付国債の名目イールド(複利)から物価連動国債の実質イールドを差し引いた値。物価連動国債の投資尺度、取引の呼び値に利用されるだけでなく、市場が推測する期待インフレ率を表し、海外ではインフレ動向を表す指標として利用されている。従来、定期的に公表している機関はなかった。