三菱東京UFJ銀行と静岡銀行 環境事業融資で提携 CSRの思惑が一致

三菱東京UFJ銀行が、静岡銀行と環境事業に対する企業融資で提携することが30日分かった。三菱東京UFJ銀が持つ環境融資に対するノウハウと、静岡銀が持つ企業の情報網を活用し、同分野の融資を強化するのが狙い。企業の社会的責任(CSR)の一環として、環境分野の融資に力を入れる両行の思惑が一致した。31日に業務協力協定を締結する。

 業務協力は、環境融資に関して相互に情報交換するほか、審査や協調融資の連携、人材交流なども想定しているもようだ。

 主に地元企業との太いパイプを持つ静岡銀が融資案件を掘り起こし、環境融資のリスク管理などを得意とする三菱東京UFJ銀が審査に関するノウハウを提供。産業廃棄物処理施設や風力発電設備などの環境関連施設や事業に対して協調融資する。具体的な案件は今後詰める。

 三菱東京UFJ銀が環境融資で地銀と提携するのは、静岡銀で15行目。さらに来月初めにも新たに別の地銀2行と提携するもようだ。地銀との提携拡大などを機に、2006年度は前年度比で約1・8倍にあたる約1000億円(約80件)の環境融資の組成を見込む。

 環境融資は、リサイクル施設や太陽光発電など環境関連施設・事業に対して融資する。金融機関は融資を通じて間接的に環境保全に貢献できる。ただ、こうした施設や事業は正確な収支計画の策定が難しく、借入期間が長くなる傾向にあるため、融資が困難な場合も多かった。

 三菱東京UFJ銀は、05年10月に環境融資を専門に手掛ける「環境融資室」を新設。リスク分析などの情報を蓄積し、05年度は35件、約550億円の環境融資を実施している。これまでは都市部での融資が多かったが、環境事業の地方への広がりに合わせ、地銀との提携を拡大。先月以降、七十七銀行(仙台市)、山形銀行(山形市)、鹿児島銀行(鹿児島市)など14の地銀と提携している。

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