西松建設と戸田建設 天井の落下防止する制震装置を開発

西松建設と戸田建設は1日、地震発生時に建物の天井の落下を防止する「制震天井システム」を開発したと発表した。天井と建物の壁の間に粘弾性体ダンパーを設けたのが特徴。地震の揺れエネルギーをダンパーが吸収するため、天井の揺れ幅を一般の吊り天井に比べ10分の1以下に低減、天井の損傷・落下を防げる。

 2003年の十勝沖地震で釧路空港のターミナルビルや管制塔の天井が落下するなど、地震時に建物自体に被害はなくても、天井が落下する被害が多数発生している.。

 天井が揺れて壁に衝突し、破損するのが落下の主な原因で、人の安全確保や、設備機器への被害を防ぐため天井落下防止策が求められている。

 これまでにオイルダンパーを設けたり、ブレース(筋交い)で補強する落下防止策が開発されているが、コスト高になったり、上の階と天井との空間を利用しにくくなるなどの問題があった。

 西松と戸田の新技術は、建物の免震装置などに使われる粘弾性体ダンパーを応用することで、制震性を高めるとともに、低コストでの施工を可能にした。またブレース補強が不要になるため、天井空間での配管の設置も容易になる。

 実験では、4・5メートル四方の天井を左右各3カ所、計6カ所にダンパーを付け、震度6相当の地震波(300ガル)を加えたところ、天井の揺れ幅は約5ミリと一般の天井の10分の1以下だった。

 西松と戸田は、震度6~7の地震でも天井の落下を防げるとし、IT(情報技術)関連工場やビルなどの新設、既存建物の補強などを対象に受注活動を展開する。

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