セブン&アイ 釣り銭配達で新会社 トヨタ系と共同、両替サービスも
セブン&アイ・ホールディングスは13日、傘下のセブン銀行、トヨタ自動車の金融事業統括子会社のトヨタファイナンシャルサービス(TFS)と共同出資で、事業者向けに釣り銭提供と両替サービスを専門に行う新会社を今春に設立すると発表した。
今秋から小売店や飲食店向けの釣り銭宅配サービスを会員制で始める。来春にはセブン-イレブンの店頭に両替機を設置し、有料で両替サービスを開始する。
セブン銀行とTFSは金融システムの構築などで協力。新サービス開始で、セブンの店舗周辺からの来店客を増やせるとみている。店頭のATM(現金自動預払機)で売上金を夜間に入金するなどセブン銀行の中小法人取引を拡大するねらいもある。
月内に事業準備室をセブン&アイ内に発足し、新会社の出資比率など詳細を詰める。全国に300万店前後ある中小の小売り・飲食店は、釣り銭を用意するために金融機関で両替している。新会社は、両替をセブン店頭の両替機で24時間可能にし、さらに会員になると釣り銭パックを配達してくれる。
両替サービスを行うには銀行免許などは不要だが、これまで金融機関以外では、ほとんど事業化されていなかった。金融機関は事業効率化のために従来無料だった両替サービスを有料化するケースが増えている。
現在は「約8割の金融機関が両替サービスを有料化している」(氏家忠彦セブン&アイ取締役CFO)という。セブン&アイが有料の両替サービスを事業化しても採算がとれると判断した。
釣り銭パック宅配は、セブン店舗への釣り銭を届けるルートでセブン店舗周辺の小売店や飲食店にも釣り銭を宅配する。会員制で運営し、月会費を徴収する考えだ。