住生活グループ 次期社長レース混迷 “トップ2”突然退任

住生活グループの次期社長レースが混迷を深めている。現社長の水谷千加古氏(68)とトステム創業者で住生活グループの個人筆頭株主の潮田健次郎取締役(80)などが13日、突然退任を発表したからだ。「6月の退任を事前通達したにすぎない」(広報部)としているが、後任社長も決まらない状況での退任発表に、さまざまな憶測が乱れ飛んでいる。

 トステムとINAXという住設機器の雄同士が手を結び、両社を傘下に置く持ち株会社の住生活グループが誕生したのが2001年。同時にINAX出身の水谷氏がグループ社長に就任したが、実際には潮田健次郎氏が経営に強い影響力を持ち続けてきた。

 健次郎氏の持ち株比率は昨年3月末時点で4・95%。グループ会長兼CEOで健次郎氏の息子の潮田洋一郎氏(53)は役員に残るが、社長を兼務するかは不明だ。というのも、洋一郎氏の持ち株比率は04年時点で4・52%だったが、05年以降大株主名簿から名前が消えている。これについても親子の不仲説もささやかれた。

 グループ内でも再三、不透明な人事が続いた。事業会社の位置づけのトステムは、昨年10月に西村伸一郎社長が突然退任。一部ではリストラを敢行したことが創業家の逆鱗に触れたことによる事実上の解任ともうわさされた。そうした騒動が、親会社の住生活グループに波及したともみられている。

 3月中には住生活グループは次期社長を決めるというが、合併企業でよく見られる“たすきがけ人事”でトステム出身が就任すれば、創業家の影響を色濃く残したとみられかねない。INAXから2代続けての社長就任は、グループの力関係を崩す懸念もある。グループ売上高1兆円兆の大企業で起こった人事騒動に、どう決着を付けるかに住設機器業界各社は注目している。

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