三菱地所が「億ション」 下旬から 都内3区で相次ぎ発売

三菱地所は、3月上旬までに3棟の高級分譲マンションを相次ぎ発売する。品川区、目黒区、港区で建設を進めており近く販売募集を始める。3棟合わせた供給戸数は116戸で、うち7割以上が分譲価格1億円以上の億ションとなる見込み。豊富な資金を持つ起業家や団塊世代の都心回帰需要などを取り込みたい考えだ。

 販売するのは、品川区の「花房山プレイス」(44戸)、目黒区の「パークハウス諏訪山」(49戸)、港区元麻布の「有栖川パークハウス」(23戸)。花房山プレイスは今月下旬に発売、パークハウス諏訪山は3月上旬に発売し、いずれも供給戸数の7割が億ションとなる。有栖川パークハウスは、ほとんどが分譲価格1億円超で、3月上旬の発売を予定している。

 いずれも比較的小規模な宅地を開発した物件だが、都心に近い好立地が特徴。都心部の一等地の高級分譲マンションは人気が急騰しており、短期間で完売となる可能性が高い。

 三菱地所では、三井不動産と共同で、渋谷区広尾でも供給戸数474戸のうち8割が億ションという大型物件も手がけており、2007年は、高級物件を中心に3500戸の供給を計画している。

 バブル崩壊後のデフレ不況下では、億ションなど高額な不動産物件は大幅に値下がりし一時は富裕層や投資家からも敬遠されてきた。しかし、景気回復やデフレからの脱却を背景に、地価の下げ止まりが鮮明となり、都心部の一等地では上昇に転じている。なかでも、好立地で居住環境もよい億ションは新築、中古を問わず需要に対して供給量が少ない状況にあり、最近では年間20%も値上がりしたケースもあるという。

 他の不動産デベロッパーも億ション開発に力を入れているが、ほとんどの物件が発売直後に完売するという。購入者は起業家や資産家といった富裕層が中心。投資案件としての魅力が改めて見直されているという側面もあり、対象用地の争奪戦を含む開発競争が激化しそうだ。

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