東京スター銀行は19日、中小企業や個人向け税務相談サービス店舗を展開するエフアンドエム(F&M、大阪府吹田市)と銀行代理店業務で提携した、と発表した。4月からF&Mの店舗で東京スターの住宅ローンや中小企業・個人向け融資などの金融商品を取り扱う。
投資コストを抑えて販売網の拡大を目指す東京スターと、商品群を拡充したいF&Mの思惑が一致した。銀行代理店業務をめぐっては、昨年4月の法改正で一般企業の参入が可能になり、業務提携が増えている。
東京スターは大都市圏を中心に35の店舗を持っている。メガバンクなどとの競争が激化する中、約560の店舗を持つF&Mと提携することで顧客拡大を目指す考えだ。同日会見したタッド・バッジ頭取は「F&Mの店舗を通じ多くの人に当行のサービスを利用してもらいたい」と強調した。
銀行代理店業務は、これまで銀行の全額出資子会社に限られていたが、昨年4月の銀行法改正によりスーパーやコンビニといった一般企業でも参入できるようになった。 代理店は口座開設や個人向けローン、企業向け融資の取り次ぎなどができる。銀行にとっては自前の店舗を設置することなく、投資や手間を省ける利点があり、提携が拡大する傾向にある。
すでに、セブン銀行と三井住友銀行やりそな銀行が提携。セブン銀行が展開しているイトーヨーカドー内の一部有人店舗で、三井住友やりそなの口座開設や個人ローンの申し込みを受け付けている。カブドットコム証券もグループの三菱東京UFJ銀行と提携。近く口座開設の取り次ぎなど、銀行代理店業務に参入する予定だ。