三井住友海上 商品簡素化、企業にも拡大 来月から新運送保険

三井住友海上火災保険は、現金輸送時の被害などを補償する企業向けの運送保険で、商品内容を大幅に簡素化した新商品を7月1日から発売する。損保各社では、複雑な商品内容が契約者の請求漏れなどにつながり、一連の保険金の不払いの一因になったとの判断から、自動車保険や火災保険などの個人向け商品の簡素化を進めている。同社の新商品は、簡素化を企業向けにも拡大するもので、今後、同様の動きが広がりそうだ。

 新商品は、企業が現金や小切手、手形などを輸送、保管する際の盗難や火災による被害を補償する運送保険「スーパーマネーワン」。既存商品「マネーワン」では契約できなかった年間売上高50億円以上の中堅・中小企業も対象に加え、幅広い企業をターゲットにしている。

 このため、契約者の事務負担を軽減することなどを狙い、内容を大幅に簡素化した。既存商品では、現金などの保管場所や期間を指定する必要があり、指定外の場所や期間に被害にあった場合に補償を受けられないケースが出ていた。新商品では、場所や期間の設定を不要にすることで、補償漏れを防ぐ。

 多くの中小企業は、基本的な補償内容がセットにしたパッケージ商品を利用しており、簡素化で補償内容を幅広く設定すれば、保険に入っていたのに補償が受けられないという事態を回避できる。

 金融庁も契約者に分かりやすい保険の提供を求めており、中小企業を中心に企業向け保険でも、商品の簡素化が進むとみられる。

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