朝日生命 一気に3段階格上げ 米格付け会社 財務基盤改善を評価
米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは10日、朝日生命保険の保険財務格付けについて、「Ba3(支払い能力に疑問がある)」から「Baa3(支払い能力が適切である)」に3段階引き上げたと発表した。2002年から取り組んできた経営改革による財務基盤の改善が評価された。
ムーディーズでは一気に3段階も引き上げるのは珍しいとしているが、朝日生命は昨年2月に続く2回目の3段階引き上げとなる。
格上げの理由としてムーディーズは、資本基盤の改善に加え、契約継続率を重視する経営体制によって業績が向上している点を挙げた。今後は、さらに内部留保を積み上げ、リスクを低減することが一段の格付けの引き上げにつながると指摘している。
朝日生命はバブル崩壊後の運用環境の悪化に伴って多額の株式含み損が発生したことなどから、一時経営不振に陥っていた。このため、02年から大規模なリストラに着手し、財務体質の健全化を図った。その後も新規契約獲得に重点を置く営業体制から契約の継続に重点を置くなどの経営改革を進め、収益力の回復に取り組んできた。
この結果、保険会社の健全性を表す指標であるソルベンシーマージン比率は、03年3月末の360%から、07年3月末には831・8%にまで向上した。今回の格上げにより、安定的な経営基盤が確立されたことが裏付けられた。
朝日生命では、格上げについて「これまで進めてきた経営改革が一定程度認められたと評価している。今後はさらに収益力と財務の健全性強化を図ることで、さらなる格付けの向上につなげていきたい」(広報ユニット)としている。