事務業務の質向上 管理職登用条件に
太陽生命保険は、各支社が年1回程度実施している自主検査に関する資格制度を導入した。支社の業務や事務処理に関する試験を行い、合格者を「支社自主検査マイスター」に認定し、自主検査の実務責任者とする。生保業界では、保険金の不払い問題を契機に、事務処理などの業務管理の重要性が高まっており、同社では、資格制度の導入によって業務の質の向上を目指す。
生保各社では、本社の検査部門が定期的に行っている社内監査に加えて、各支社が事務処理などの業務に関する自主検査を実施している。ほとんどの生保が、支社長などの管理職が責任者となって実施しており、実務担当者に資格制度を導入するのは、太陽生命が初めてという。
今後は資格取得者が管理職とともに自主検査を行うほか、将来的には、資格の取得を支社の管理職登用の条件にすることも検討する。
資格は入社3年目以上の総合職と一般職を対象にしており、若手社員や女性一般職に積極的に受験を促していく。受験を通じて、社員が事務知識を取得する効果も狙っている。
試験は「営業事務」「新契約事務」「支払い事務」「コンプライアンス」などの7科目。合格点は80点以上で、全科目に合格する必要がある。試験では、満期保険金や死亡保険金、給付金の支払いに関する事務処理の誤りを選ぶなど、幅広い知識が求められる。
すでに、5月下旬に第1回の試験を実施。148支社から453人が受験したが、全科目合格者はわずか2人だった。試験は、年2~3回を予定していり、今秋に2回目の試験を実施する。また、資格取得者に対しても、知識レベルの維持、向上を図るために継続的な研修を実施していく計画だ。
太陽生命では、5月に支社の営業職員や内勤社員に保険金支払いの業務を教える「お支払いアドバイザー」を配置しており、「今後も支社の業務体制の強化を進めていく」としている。