消費者金融業界で3位のプロミスと5位の三洋信販が年内にも経営統合する方向で交渉に入ったことが19日、明らかになった。実現すれば貸付残高は約2兆円に達し、アイフルを抜き業界トップとなる。
貸金業規制法の改正に伴う灰色(グレーゾーン)金利の撤廃決定で、過去に取りすぎていた利息の返還請求が急増するなど、経営環境が悪化するなか、統合による規模拡大と効率化で生き残りを目指すのが狙い。
交渉では三井住友銀行が株式の約20%を保有するプロミスが三洋信販に対して買収を提案しているもようで、TOB(株式公開買い付け)によって、三洋信販の株式の過半数を取得しする案が有力とみられる。
両社は利息返還請求に加え、今後の請求に備えた引当金の積み増しで、2007年3月期は大幅な最終赤字に転落。特に三洋信販は今年1月に顧客の取引履歴の改竄(かいざん)などで金融庁から返済受け付けを除く全業務の停止処分を受け、顧客離れが進んでいた。
プロミスは関東を中心とした東日本に強い営業基盤を持ち、「ポケットバンク」ブランドを展開する三洋は西日本に強く、補完関係が築ける。また、店舗の統廃合などで効率化が図れるほか、三井住友銀行にとっても、リテール事業の柱の一つと位置づける消費者金融事業を拡大できる利点がある。