日本生命 インターンシップで魅力PR 優秀な学生獲得、企業“先手必勝”

生命保険最大手の日本生命保険が、来年就職活動を行う大学生などを対象にインターンシップ(短期業務体験)を、6日から14日の7日間(土日除く)の日程で開催している。同社がインターンシップを開催するのは今年が初めてで、座学だけでなく現場の部署で実務が体験できるとあって、多くの参加者を集めている。優秀な人材を確保するのが狙い。

 ≪抽選で48人参加≫

 参加対象者は大学3年生と大学院1年生で、同社がホームページで募集したところ150人から応募があり、抽せんで選ばれた48人が参加している。

 学生は「営業企画」「商品開発」「資産運用」「広報・CSR」など7コースのうちから希望する業務を選択。資産運用コースでは取引先の外国人ストラテジストと相場環境などについて英語で意見を交わすことも予定している。

 インターンシップ2日目となる7日には、営業企画コースを選んだ学生が営業職員が顧客に見せる保険の契約内容を記した「設計書」の作り方の指導を受けた。参加した私立大学3年の女子学生(22)は「金融業界は固いイメージがあるが、実際にはチームで和やかに仕事していた。最終日までしっかりと仕事を経験したい」と笑顔をみせた。

 ≪ミスマッチ防止≫

 生保各社では近年、インターンシップの開催に力を入れている。日本生命以外に第一生命保険や明治安田生命保険などが開催しており、第一生命は参加学生数を前年の60人から320人に大幅に引き上げた。

 インターンシップを開催する理由について日本生命人事部人材開発室の中島俊浩担当課長は「景気回復で就職市場は売り手優位になり、採用側にとっては厳しい環境。インターンシップ開催によって学生からの知名度を上げることを狙った」と説明する。また、インターンシップは学生側にとっても入社後のミスマッチによる早期退職を防止する効果がある。

 インターンシップに詳しい就職コンサルティング会社の担当者は「採用環境が厳しくなる中で、企業は従来以上に自社の魅力をアピールしなければならない。インターンシップはアピールの手段としてうってつけ。その企業に親しみを感じた学生の口コミ効果も期待できる」と分析する。インターンシップの開催は今後、ますます増加することになりそうだ。

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