三菱UFJ信託の法人貸し出し 4拠点のみに年内集約

三菱UFJ信託銀行は29日、法人向け貸し出し業務を12月初旬に東京、名古屋、大阪、福岡の4拠点に集約すると発表した。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の経営効率化を進めるのが狙い。4拠点以外の9拠点については会社分割して三菱東京UFJ銀行に譲渡し、事業を継続する。その対価として三菱UFJ信託銀は、三菱東京UFJ銀が発行する優先株100万株を引き受ける。

 会社分割するのは札幌、仙台、神奈川、長野、静岡、京都、神戸、広島、高松の法人向け貸し出し業務。

 当初は2005年度中に拠点の合理化を完了させる予定だったが、旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行の合併が05年10月から06年1月に延期されたことを受けて、拠点合理化の時期も07年度に先送りしていた。

 MUFGは経営効率化を加速しており、今回の措置もその一環。持ち株会社であるMUFGに連結事業本部を設置、リテール(個人・小口)、法人、受託財産(資産運用・管理など)を主要3事業と位置付け、グループが一体となって金融商品・サービスを提供できる連結経営を目指している。

 今年9月末には傘下の三菱UFJ証券を株式交換によりMUFGの完全子会社にする計画も打ち出した。グループ内の連携を強め収益力を高めるのが狙い。

 銀行窓口での投資信託の販売を強化するため、人材の交流のほか、銀行、信託、証券が共同で「MUFGプラザ」を出店するなどの取り組みも始めている。