住信SBIネット銀24日開業 初のフルバンキング展開

住友信託銀行とSBIホールディングスは20日、共同で設立したネットバンク「住信SBIネット銀行」(東京都港区)の営業を24日から始めると発表した。預金から決済、融資、資産運用までの「フルバンキングサービス」を展開する国内初のネット銀行として幅広い顧客の獲得を目指す。先発のネット銀行は大手銀行に比べ高い預金金利を売り物に勢力を伸ばしているが、新銀行の参入で競争は一段と激化しそうだ。

 「銀行、証券、信託の融合、ネットとリアルの融合で革新的なサービスを提供できる」

 住信の森田豊社長は同日の記者会見で、こう胸を張った。

 新銀行は開業から5期目に60万口座、預金量1兆円という高い目標を掲げた。収益でも3期目に単年度で黒字化し、5期目には最終利益50億円を目指す。

 開業当初は円預金に加え、米ドル、ユーロなど8通貨の外貨預金、振り込みなどの決済サービス、住宅ローンなどを扱う。SBIが発行するクレジットカード保有者を対象に円だけでなく米ドルでも決済できるサービスを提供する。

 また、19日に銀行代理店業の許可を取得したSBI傘下のネット証券、SBIイー・トレード証券とも連携。同証券の顧客が本人確認の書類などを提出することなく、ネット上で簡単に新銀行に口座を開設できるようにする。

 イーバンク銀行など先発組は決済業務や外貨預金など資産運用業務が中心。新銀行は合弁による相乗効果を最大限に発揮し、幅広いサービスを提供することで独自色を出す戦略だ。

 追撃を受ける先発組のサービスの拡充競争も激化するのは必至。これに対し、SBIの北尾吉孝CEOは「後発で大丈夫かと聞かれるが、満を持しての出発で、特徴あるサービスをそろえた。ネット金融を中心とした金融コングロマリット(複合企業)が実現できる」と、自信満々だった。