三菱UFJ、ノンバンク事業を再編 ニコス、1118億円の赤字に転落

三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は20日、傘下のノンバンク事業の再編策を発表した。クレジットカード最大手の三菱UFJニコスが実施する第三者割当増資を引き受けた上で、来年8月をめどに完全子会社化する。また、ニコスの信販事業を信販大手のジャックスに譲渡して業務を集約する。

 ニコスは全従業員の約4割に相当する2890人の人員削減を実施するなどリストラを拡大。リストラ費用の計上や引当金の積み増しなどで、2008年3月期の連結最終損益は当初予想の155億円の黒字から1118億円の赤字に転落する見込みだ。

 ノンバンク業界は、利息制限法の上限を超える「グレーゾーン(灰色)金利」の撤廃決定や過払い利息の返還請求が相次ぎ、経営環境が悪化している。ニコスは2007年3月期に520億円の最終赤字を計上しており、2期連続の赤字となる。

 再編策では、ニコスは11月に三菱UFJFGを引受先とする1200億円の第三者割当増資を実施。さらに株式交換方式で完全子会社となり、上場は廃止する。交換比率は今後、協議し詰める。また、ノンバンク事業の再編に伴い、来年度から新ブランドのクレジットカード「MUFGカード」を立ち上げる。

 リストラ計画では当初、3年間で1400人を削減する計画だったが、削減数を2倍に拡大。大半を早期退職者の募集で実施する計画だ。

 同日記者会見した三菱UFJニコスの大森一広社長は「今後拡大するクレジットカード市場で、(今回の再編を機に)攻めに転じる」と語った。

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