協和株1500円ででTOB
キリンホールディングス(HD)とキリンファーマ、協和発酵工業の3社は22日、医薬・バイオ事業で戦略的提携に合意したと正式発表した。キリンHDがTOB(株式公開買い付け)と株式交換を通じ、協和発酵を連結対象子会社とし、来年10月1日付で、キリンファーマと合併する。キリンHDと協和発酵を単純合算した2007年12月期通期売上高は2兆2000億円となり、日本の食品・飲料業界で初めて2兆円企業となる。
買収は3段階にわたり実施する。キリンHDはTOB価格を1株1500円に設定。31日から12月6日まで、協和発酵株を20~27・95%の範囲で買い付ける。キリンの買収費用は1673億円の見通し。その後、来年4月にキリンファーマ1株に対し、協和発酵株8862株の比率で株式交換。キリンHDは協和発酵株を50・1%持ち、連結子会社化。協和発酵の上場は維持する。
来年10月には協和発酵を存続会社とし、合併新会社「協和発酵キリン」を発足。新社長に協和発酵の松田譲社長が就く。
今回の戦略的提携について、協和発酵の松田社長は、「両社(協和発酵とキリンファーマ)で世界トップレベルのライフサイエンス企業となる。日本の医薬業界も活性化したい」と語った。
一方、キリンHDの加藤壹康(かずやす)社長は「食と健康領域で強固な基盤ができた」と買収の意義を強調した。