イオン銀に免許 流通・金融を融合 月内4店開業 5年で130店に

大手スーパーのイオンが開業準備中のイオン銀行は11日、金融庁に申請していた銀行業の営業免許を取得したと発表した。これを受け、イオン銀は月内に、首都圏のイオンのショッピングセンター(SC)内に4店舗を開業する。イオンの店舗と顧客基盤を生かし、金融と流通を融合した事業展開を目指す。

 イオン銀はSC内に有人店舗を開設し、リテール(個人向け金融)分野で預金、融資、資産運用と「フルバンキングサービス」を提供する。開業当初は預金、年金保険・海外旅行保険を扱い、準備が整い次第、投資信託や住宅ローン、カードローンなども販売する予定だ。

 新店舗は29日に「ジャスコ品川シーサイド店」(東京)、「イオン津田沼SC」(千葉)、翌30日に「イオン八千代緑が丘SC」(同)、「イオンモール羽生」(埼玉)に開設する。その後、東京、大阪、名古屋の3大都市圏に加え、札幌や福岡にも店舗網を広げ、2007年度中に約20店、開業から5年目の11年度中に130店まで出店を加速させる方針。

 営業時間は午前9時~午後9時。SCの休業日を除き、土曜、日曜、祝日も営業する。

 発行するキャッシュカードにはイオン独自の電子マネー「WAON(ワオン)」の機能も付ける。SC内にはATMを当初460台設置し、今月29日から稼働する。11年度末までに2300台に拡大する計画。イオン銀や提携金融機関のカードを利用した入出金の手数料は無料にする。

 イオンは全国に8000店展開し、来店客は平日で1日400万人に上る。イオン銀の片岡正二社長は会見で「SCに来店する女性を対象に、小売りの知見を活用した銀行をつくりたい」と意気込みを語った。

 金融庁の佐藤隆文長官は「多様性を持った質の高いサービスを提供してもらいたい」と期待を表明した。