住友信託社長に常陰氏 「高品質めざす」

住友信託銀行は26日開いた取締役会で、森田豊社長(64)が退任し、常陰均常務(53)が後任社長に昇格する人事を決定したと発表した。来年1月4日付で就任する。森田社長の退任は健康上の問題が理由。退任後は特別顧問に就く。同日会見した常陰次期社長は「攻めの経営を進めてきた森田社長の路線を引き継ぎ、高品質の信託銀行を目指していきたい」と意気込みを語った。

 常陰次期社長は企画畑が長く、証券業務部長や企画部長などを歴任した。現在は取締役兼常務執行役員として企画部門を担当している。高橋温会長は会見で、「たぐいまれな突破力とバランス感覚の双方を兼ね備えている」と評価した。

 一方、森田社長は2005年6月の株主総会後に社長に就任した。不動産担保ローンのファーストクレジットや住宅ローンのライフ住宅ローンの買収、SBIホールディングスとの合弁によるインターネット専業銀行の設立、あおぞら銀行との包括的な業務提携など、提携・M&A(企業の合併・買収)戦略を積極的に進めてきた。今回の退任は、体調を崩し、治療に専念するためで、常陰次期社長と高橋会長には今月中旬に、退任と後任社長に常陰氏を推す意向がが示されたという。

 常陰次期社長は今後のM&A戦略について「足らざるところを補うM&Aは前向きに進める。信託らしさの出る分野に関心がある」と述べた。

Track Back URL: