あおぞら銀 能見氏、CEO退任 業績悪化 サーベラスと対立 後任にはサカサ社長

あおぞら銀行は21日、会長兼最高経営責任者(CEO)の能見公一氏(62)が同日付でCEO職を退任したと発表した。会長職にはとどまる。後任のCEOにはフェデリコ・サカサ社長(57)が就任した。同氏が務めていた最高執行責任者(COO)職は当面、空席とする。能見氏と大株主の米投資ファンド、サーベラスとの間で経営方針をめぐり意見が対立、経営トップから外れたとみられる。

 能見氏は農林中央金庫専務理事などを経て2007年2月に同行会長兼CEOに就任。昨年11月の住友信託銀行との包括提携など中長期的な視点で成長戦略を進めていた。

 だが、2007年4~12月期決算では、米サブプライム(高金利型)住宅ローン関連損失が365億円に達し、最終利益は前年同期比67%減の248億円と大幅に悪化した。このため、早期の投資回収を狙うサーベラスとの路線対立が表面化したもようだ。

 あおぞら銀は06年、ホールセール(法人向け)業務の長期信用銀行から普通銀行に転換し、リテール(個人向け)業務の強化を進めている。だが、公的資金を完済したメガバンクもリテールを軸に攻勢を強め、競争は激化。投資銀行業務や地方銀行などとの提携で収益源の多様化を図るものの、株価は低迷。約1800億円の公的資金の返済シナリオは見通せない状況だ。