運用初期手厚く配当 りそなが新・変額年金 株価上昇で早期償還

りそなグループのりそな銀行と埼玉りそな銀行は、資金運用を始めた当初の1~3年間に高い利回りの配当を受け取り、3年目以降に株価が上昇していれば、元本が自動的に繰り上げ償還される新型の変額個人年金保険を1日から販売する。「早くリターンを手にしたい」という個人投資家のニーズに重点を置いた商品で、業界でも初の商品設計になるという。

 りそなが発売する新商品は「花ざかり」。提携している仏クレディ・アグリコル生命保険がりそな向けに開発した。

 契約時に100万円以上3億円以下の保険料をまとめて支払う「一時払い型」で、満期は10年。資金は投資信託で運用し、当初の1~3年目までは元本の4・1%の高い利回りの収益分配金を毎年、配当。4年目以降は0・2%に大幅に下がる。早期償還を見込み、早い時期のリターンを手厚くする商品設計としたのが特徴だ。

 さらに配当が大幅に下がる前の3年目以降は、一定の条件を満たしていれば、繰り上げ償還する。具体的には、運用開始時に定められた株価(スタート株価)と3年目以降の判定日(原則、毎年3月10日)の日経平均株価の終値を比べ、10%以上上昇していれば償還を受けることができる。

 償還は、一括払いか、5~15年間に分割し、年金として受け取ることも可能だ。

 ただ、3年目以降、一度も条件をクリアできず、満期となり、最後の11カ月の間に1日でも平均株価の終値が、スタート株価より30%以上下落すると、元本を保証しないという条件が設けられている。

 りそなでは、退職金を手にした団塊の世代を中心にまとまった資金を運用して早い時期にリターンを受け取ると同時に、相場が下落しても、ある程度は元本が保証される安全性も求める投資家をターゲットに想定し、顧客を開拓したい考えだ。

 変額個人年金保険は、払い込んだ保険料を投資信託などで運用し、その実績次第で将来受け取る年金額が増減する仕組みで、投資としての性格が強い保険商品。2004年に銀行窓口販売が解禁されたのを機に急成長してきた。

 運用成績が良ければ、受け取る年金は上積みされるが、失敗すると払い込んだ保険料が戻ってこない元本割れのリスクがある。最近では「元本保証型」の変額年金保険が売れ筋となっている。ただ、満期まで契約を続けることを元本保証の条件とする商品が多く、期間も10~15年の長期にわたる商品が大半。途中解約すると手数料が取られ、元本割れする可能性がある。

 りそなの新商品は、こうしたデメリットを改善したもので、新しい投資の受け皿として注目を集めそうだ。

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