ロシア株ネット取引 SBI、個人投資家に幅広く 現地証券と

ネット証券大手のSBIイー・トレード証券は、ロシアのメトローポル証券と提携し、今秋にも日本でロシア株のオンライン取引サービスを始める。両社が協力し、ロシアの機関投資家向けに日本企業への投資案件を紹介する業務についても検討する。これまでロシア株の現物取引は、外国株を専門に扱う証券会社が提供しているだけで、幅広い一般の個人投資家がネットで売買できるサービスは、初めてとなる。

 資源価格の高騰などで急成長を続けるロシア企業への投資を後押しする取り組みとしても注目を集めそうだ。

 同証券が取り扱う外国株の現物取引としては、米国、韓国、中国(香港)に続いて4カ国目となる。当初はロシアの優良株数十銘柄でスタートし、徐々に銘柄数を拡大していく。株式だけでなく、ロシア企業の社債を日本の投資家に販売することも検討している。

 今回の提携は、同証券の親会社であるSBIホールディングスが1月に、メトローポル証券を中心とするロシア大手金融グループのICFメトローポルと共同で投資ファンドを設立することで合意したのがきっかけ。ファンドでは最大500億円規模で、ロシアの有望なベンチャー企業に投資する。

 SBIグループでは、これを足がかりに、経済成長が続くロシアでのビジネスを強化する方針で、今回のロシア株のオンライン取引もその一環となる。さらにロシアの機関投資家向けのビジネスにも乗り出したい考えで、ロシアマネーを取り込み、収益の拡大を狙う。

 メトローポル証券は、1995年の設立。同社を中心とするICFメトローポルグループには、資産運用会社のメトローポルアセットマネジメント、商業銀行のOBIバンク、天然資源開発の東シベリア金属などがあり、金融を中心に多角的に事業展開している。

 ロシアは埋蔵量世界一の天然ガスをはじめとする資源大国。価格高騰で潤うガスプロムなどエネルギー関連だけなく、公共事業関連や金融、流通など幅広い分野で成長企業が増えており、日本でもロシア企業を対象にした投資信託が相次いで発売されるなど、投資家の関心が高まっている。一方、ロシアでも巨額の資源マネーの運用先として対日投資を拡大する動きが広がっており、日ロ間の投資や企業同士の提携が活発化すると期待されている。

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