旧第一勧業銀行の頭取として旧富士銀行、旧日本興業銀行との3行統合を実現し、みずほフィナンシャルグループ(FG)の誕生に尽力した杉田力之(かつゆき)氏が3月30日、すいがんのため死去していたことが6日分かった。65歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。みずほFG葬として「お別れの会」を5月14日正午から東京都港区芝公園4の8の1、ザ・プリンス・パークタワー東京で行う予定。
総会屋への利益供与事件が発覚した旧第一勧銀は、役員が相次ぎ辞任に追い込まれ、1997年には内定していた頭取人事が白紙撤回されるという異例の事態の中、54歳という若さで頭取に就任した。
杉田氏は東大経済学部卒業後、66年に旧日本勧業銀行に入行。営業、国際、人事など幅広く歩み、94年に同期のトップで取締役に就任。96年の旧住専(住宅金融専門会社)処理問題では行内の取りまとめや金融当局との折衝にあたった。
バブル崩壊後の不良債権処理に対応するため、99年に3行統合を発表。2000年9月にみずほFGの前身であるみずほホールディングスの社長に就任。99年から00年まで全国銀行協会の会長も務めた。