消費者金融大手、そろって下限金利1けた台 アコム最低水準の7・7%

大手消費者金融アコムが貸出金利の下限を業界で最も低い水準の7・7%に引き下げたことが15日、分かった。これにより、大手消費者金融4社の下限金利はそろって10%未満になった。2006年末の貸金業法の改正に伴い各社はすでに上限金利を18%以下に引き下げていたが、下限金利についても引き下げ、貸し倒れリスクの低い優良顧客の囲い込みを狙う。

 アコムは昨年6月に下限金利を13・14%から12%に引き下げていたが、さらに今年3月末に7・7%に下げた。対象は新規契約者で審査を経た上で融資する。「低金利にすることで新規の顧客を増やす」(アコム)のが狙いだ。

 すでに、プロミスは昨年12月に、下限金利を13・5%から7・9%へと一気に引き下げている。

 武富士も2006年11月から、既存の優良顧客を対象に審査した上で金利を9・125%にした。今年4月には新規顧客向けにも下限金利を9・125%に抑えた新しいローン商品を発売している。

 利用目的を絞って下限金利を引き下げたのはアイフル。通常のローンとは異なり、教育費や入院費用などに使途を限定した上で昨年12月に下限金利を9・8%に引き下げた。

 貸金業法の改正で2009年末にも上限金利が現在の29・2%から20%に引き下げられることが決まっている。各社は法律の施行を前倒しして昨年夏以降、上限金利を引き下げた。

 ただ、貸出金利の引き下げで、各社は審査基準を厳格化している。新規の融資申込者に対し実際に融資を受けた人の割合は「法改正前の6~7割から、約3割に落ち込んだ」(大手消費者金融)。このため、貸出残高が伸び悩み、各社の収益を圧迫する要因にもなっている。

 また、現時点では、下限金利で貸し出せる顧客は「それほど多くない」(プロミス)のが現状だ。優良顧客の獲得を狙って、さらに下限金利の引き下げ競争が激化すれば、各社の収益環境が一段と悪化する懸念もある。

 これまで大手消費者金融各社は、利息制限法の上限(年15~20%)を超えるグレーゾーン金利による融資が主体だった。しかし、上限金利の引き下げや、年収の3分の1を超える融資ができなくなる「総量規制」の導入などで市場規模の縮小は避けられない。各社は規制強化に対応した営業戦略の転換を迫られている。

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