ハートフォード生命 変額終身保険を提供 資産形成の方策指南 退職者層に狙い

米系生保会社で変額年金保険を主力とするハートフォード生命保険は21日、変額終身保険を提供する方針を明らかにした。これまで個人年金保険に特化したビジネスモデルをとってきたが、高齢化の進展などマーケット環境の変化に対応して方針を転換。膨大な個人金融資産を持つ退職者層に向けて、変額終身保険や投資信託の提供に加え、退職後の資産形成に関する啓発活動など幅広い商品・サービスを提供して囲い込みを図る考え。

 新方針は、同日行った新たな事業戦略に関する説明会でデイビッド・レベンソン社長が発表した。レベンソン社長は「個人年金に特化した事業から、退職後の資産形成の方策を提供する会社に変える。退職者層には、セカンドライフを安心して送りたいというニーズがあり、商品とサービスの両面から解決策を提供する」と述べた。新たなブランドメッセージとして「セカンドライフの達人」を採用、イメージ戦略を展開する。

 変額終身保険は、運用に応じて保険金額や解約返戻金が変動する。ハートフォード生命では「フォーライフ」の名称で早ければ夏ごろにも商品を提供する計画で、これにより富裕層の相続ニーズに応える。投信の提供も検討しているが、時期や詳細については現時点で明らかにしていない。

 退職後の資産形成に関する啓発活動では、専用のウェブサイト「『セカンドライフの達人』のマネー術」を5月30日に開設。同サイトでは、取得できる年金の見込み額の試算やマネープランの作成などといったシミュレーション機能を充実させ、退職後の資産形成に役立てることを狙っている。

 また、銀行など提携金融機関の販売担当者向けに、資産運用などコンサルティングサービスの提供方法を指導する専門組織「リタイアメント・ソリューションズ・グループ」を今月1日付で発足させた。同グループは、税理士や社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家で構成し、年末までに5人体制にする計画だ。

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