元日本経営者団体連盟(日経連、現日本経団連)会長で、三菱マテリアル元会長の永野健(ながの・たけし)が12日、心不全のため死去した。85歳。葬儀、告別式は14日、近親者のみで執り行う。喪主は妻、克子(かつこ)さん。後日、「お別れの会」を開くが、日時は未定。
東京帝国大学第1工学部卒業後、1945年に三菱鉱業(現三菱マテリアル)入社。82年に三菱金属社長、90年の三菱鉱業セメントとの合併に伴い、三菱マテリアル会長に就任。また、91年から日経連会長を務め、円高で製造業が苦境に陥る中、空洞化を回避するために賃下げも辞さぬ強い姿勢で臨んだ。
一方で規制緩和にも積極的な発言を行うなど、存在感のある財界人として活躍した。第2次岸内閣で運輸大臣を務めた永野護氏は父。
日本経団連の御手洗冨士夫会長は「人間尊重の経営、長期的視野に立った経営を掲げた永野氏の考えは、今も経済界の指導理念として生き続けています」とのコメントを発表した。