丸和証券とネットウィング合併 9月発足 顧客層の充実狙う

中堅証券の丸和証券とネットウィング証券、両社の持ち株会社であるエムアンドエヌホールディングス(M&NHD)の3社は29日、丸和証券を存続会社とする合併契約書の締結を承認した。来月24、25日に各社が開催する株主総会での承認を経て、9月1日付で「証券ジャパン」として再スタートする。

 新会社の社長には、ネットウィング証券とM&NHDの斎藤英秋社長が、会長には丸和証券の青木俊樹社長がそれぞれ就任する。

 丸和とネットウィングは昨年10月に、M&NHDの完全子会社として経営統合を果たした。しかし、両社で別々の基幹システムを使用し続けていたため、「相乗効果が出ず、コスト削減が進まなかった」(斎藤社長)という。

 合併後も従業員や拠点は削減しないが、丸和が今週末にネットウィングと同じシステムに移行することで、システムコストを低減するほか、本社統合による賃料の削減などで、年間7億円程度のコストダウンを図る。これにより、「相場は低迷しているが、相場環境にかかわらず、年間10億円の営業利益を目指す」(同)方針だ。

 丸和が対面販売とディーリング(自己売買)、ネットウィングがインターネット販売と同業の取り次ぎを得意としている。

 このため、「同じ証券会社ではあるが、事業分野が異なっており、シナジー(相乗)効果は大きい」という。これら4分野を収益の柱とし、それぞれの得意分野をいかす形で、顧客に対するチャンネル(選択肢)の充実を図り、顧客層の充実を狙う。

 4月末現在で、両社の預かり資産は計2974億円(うち投信残高642億円)だが、2011年3月末までの第1期事業計画中に総額4000億円(同1200億円)を目指す。

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