サウス社、日本興亜社長の再任に反対

日本興亜損害保険の筆頭株主である米投資ファンド、サウスイースタン・アセット・マネジメントは26日、6月に開催予定の日本興亜の株主総会で、兵頭誠社長の取締役再任案に反対する方針を表明した。再任反対は昨年の株主総会に続き、2度目。関係者は「企業価値向上や投資運用方針の変更を求めてきたが、改善が認められない」としている。

 サウス社はホームページに発表した声明文で「当社の議決権行使を他の株主に要請することを意図しない」と説明し、他の株主に反対票を投じるよう求めない考えという。

 日本興亜の株式の18.66%(2008年9月時点)を保有するサウス社は昨年の株主総会で社長再任に反対し、多数決で再任された後も、国内外の保険会社との提携や合併による業務改善を求めていた。

 業界5位の日本興亜は今月13日、同様にサウス社が筆頭株主である業界3位の損害保険ジャパンと2010年4月の経営統合で合意した。その後、サウス社は損保ジャパンの保有比率を6.77%から7.57%に引き上げ、目的を「純投資」から「状況に応じて重要提案行為を行う」に切り替えた一方、経営統合に関する考えは明確にしていない。

 再任反対の理由について、サウス関係者は「兵頭社長個人のことで経営統合と別問題だ」と話している。日本興亜は「今回突然このような公表をされたことは極めて遺憾」としている。