変額年金 体制見直し ING生命、300人削減

ブルームバーグが1日、伝えたところによると、オランダの金融大手INGグループの日本事業アイエヌジー生命保険が、約300人の人員削減を予定していることが明らかになった。アイエヌジー生命は8月から、主力の変額年金保険と変額終身保険の販売を休止することを決めている。主力事業の休止を受けて、体制の見直しをはかるものとみられる。

 15日までに、具体的な削減人数などを内示する方針だという。最終的な人員削減の規模は、アイエヌジー生命の社員約1046人(2009年3月末時点)のうち、30~50%に及ぶ可能性もある。

 この規模での人員削減が実現されると、販売再開が物理的に不可能とみられることから、事実上の撤退となりそうだ。アイエヌジー生命は「現時点で決まっていることはない」としている。

 変額年金保険は、顧客が支払った保険料を保険会社が株式などで運用し、その成績に応じて年金として受け取る金額が変わる。

 ただ、アイエヌジー生命の変額年金は、元本を同社が保証するタイプ。金融危機による世界的な株価下落で、この仕組みが経営を圧迫していた。株式市場の回復の見込みがたたないため、販売を休止した。

 アイエヌジー生命の変額年金保険は、09年3月末時点での保有契約件数が39万9000件。売上高にあたる保険料等収入に占める割合は6割程度だった。

 変額年金保険は金融危機の影響で、最大手だった米系ハートフォード生命保険、国内では住友生命保険、三井生命保険が相次いで販売休止を決めている。変額年金は、02年に銀行窓口での販売が解禁。08年3月末までは毎年2けた成長を続けていた。