丸紅・大ガス 再生エネに注力 豪風力会社を買収 海外展開

丸紅と大阪ガスは1日、オーストラリアで風力発電事業に参入すると発表した。現地のエネルギー企業APAグループと3社共同で、風力発電事業の運営会社であるブラウン・ヒル・ノースの全株式を1億豪州ドル(約80億円)で取得した。ブラウンは、豪エネルギー企業のAGLエナジー・リミテッドが開発を進めている風力発電事業「ハレット4」プロジェクトを運営している。丸紅と大ガスは、今回の風力発電事業への参画をてこに、天然資源エネルギーに加え、再生可能エネルギーも抱負な同国での新たなプロジェクトへの参入を狙う。

 ブラウンへの出資比率は、丸紅と大阪ガスが39・9%で、APAが20・2%。

 「ハレット4」は、南オーストラリア州で展開されている風力発電プロジェクトで、2009年2月に着工し、11年6月に商業運転を開始する予定。総事業費は4億6000万豪州ドル。2100キロワットの風力発電設備63基を設置し、総発電能力は13.2万キロワットに上る。親会社だったAGLに対して25年間の長期で電力を売却する契約を結んでおり、安定した収益が見込めるという。

 昨年12月に丸紅と大阪ガスはAPAの子会社であるエナジー・インフラストラクチャー・インベストメント社(EII)の共同株主となり、豪州における事業展開を検討しており、風力発電への参入はその一環。

 東京都内で記者会見した丸紅の目賀田好弘・海外電力プロジェクト第3部部長は「2007年に京都議定書に調印して以来、豪州政府は再生可能エネルギーの利用を推進しており、このハレット4は政府方針に寄与するプロジェクトだ」と述べた。豪州は、これまで電力の80%を石炭による火力発電に頼っており、二酸化炭素(CO2)排出量の削減の障害になっていた。

 さらに、丸紅は「今後は大阪ガスや地元のエネルギー系の大手と手を組み、更なるビジネスの機会を追求する」(目賀田部長)とし、資源豊富な豪州での事業拡大を目指す方針だ。

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